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「無理して無駄づかいして」リサイクル工作 急にラップの芯を持ってこいと言われてもねえ… 昨年夏、ごく一部に?惜しまれつつ「倦怠期号(きゅうかんごう)」を出して休刊したオタクな奥さんが出していた同人誌「むてきな奥さん」がアジャパーで復活します。子連れでコミック・マーケット(コミケ)に行くための情報提供からスタートした同誌は、家廷内や周辺で起こるこまごまとした事件を、ちょっぴり社会的に描写してきました。今回のテーマは小学校、幼稚園でのリサイクル工作。「無理して無駄づかいして」リサイクル工作の材料のかき集め。これが「地球にやさしい」の実態?なのです。
皆様ごきげんよう、小学二年生の男児と幼稚園年中さんの女児を持つ、平凡な主婦・よいこでございます。でも、「主婦」って言葉、不思議ですわね。とりあえず、結婚している女性のことを言うのなら、万一離婚したら、私は一体何と呼ぱれるのかしら。未亡人で「主婦」という人はいるし、子どもがいようがいまいが「主婦」。働いてても、兼業「主婦」……。 水鉄砲に「ママレモン」の指定
ところで皆さん。皆さんのお宅では、どのような台所洗剤をお使いですか? 父の日の直前には、やはり一週間ほどでサランラップ(三十センチ幅)の芯を持ってくるようにいわれました。…当時私は、やはり環境のことを考えて、一年に五十センチほどしか使わなかったのですが……やむなく、未使用のラップを無理やり巻き取って、芯を取り出しました。しかし、ラップって、手で巻き取ると異様に膨れるのですね。直径四センチほどたったものが、二、三十センチくらいのビニールの塊になり、ジャマだわ不衛生だわで、小鉢だろうがなんだろうが、ちょっとしたものにもラップをかけて、三週間ほどで使いきりました。うちとしては数年分のゴミを、三週間でこしらえたことになります。 大量消費で「リサイクル賞」 環境問題が取り沙汰される昨今、ゴミを滅らし、活用するリサイクル工作が本当に盛んです。小学校の夏休みの宿題だって、「リサイクル賞」というのがあって、ゴミを材料にしたものは、無条件に評価されることになっている。…と言ったって、牛乳パック一つで作るのなんて駄目。数十本のラップの芯とか、数百本のアイスの棒を使った作品が、賞をいただくもの。そりゃあ、それらの作品は大きく、完成度も高いものたけど(しかも、低学年ほど、やたら素晴しい作品が出てくるのは、一体なぜなのでしよう?)私は、一体どうやってその材料を調達したのかしら、と、そればかり考えてしまいます。例えば、クラス全員で協力したとか、町に落ちている空き缶を拾い集め、巨大な作品を作った、というのなら、その意味もあるでしょうが、一家庭で、とても通常では消費しきれないようなものを消費し、工作のためにゴミをこしらえる、というのも……度がすぎれば「リサイクル」の精神に反するのではないかしら。
我が家のリサイクル狂想曲はまだまだ統く。「二百五十CC」のソフトドリンク缶二本を指定され、探しに行ったものの、今や三百五十サイズが主流なため手に入れられず、慌てて都内に勤める夫に電話して、買ってきてもらい、夜中に飲みたくもない缶コーヒーをがぶ飲みしたとか。 「日清ラ王」は確固たる地位
とどめは、節分の近付いた頃。 うちのように、ヤ◯ルト飲まない、ラップ使わない、カップ麺食べない、ペットボトル飲まない、という家庭も多いはず。一方、生協や、直売などを利用するとか、アレルギ−の子がいるとかのお宅だと、通常の牛乳パックや卵パックも決して有り余るものではないもの。生活は多様化し、スーパーの袋やトレーさえ、今はなるべく使わない方向に向かうほど、ゴミ減らし、省資源の意識は高まっているこの頃なのに、わずが一週間ほどで、「ママレモン」とかを使いきってこい、あるいはそのようなゴミはどこの御家庭にもごろごろあるはすだ、という認繊でせまる教育機関。うーん、「二十一世紀を担う」子供たちには、「工作のために、アイス百本食べなさい」というよりも、身近な森や川辺なんかでゴミを含めて、材料を好きに調達してこい、と言う方が環境にも、子どもの情操にもいいような気がするけど。 ……しょせん、手元もおぼつかない幼児・児童の工作だがら、多くの作品は、本当にゴミになってしまうんだし。
なんていう疑問を、近所でも教育間題に熱心な奥さんに申し上げると、
「ああ、子どもが幼稚園とか小学校にいるあいだは、ラップの芯とかは、常にためておくものなのよ」 「バザー」も大変なのよ
幼稚園で必要なものは、何もゴミばかりではありません。バザーというものがあるので、贈答品などの不用品、そしてお母様の手作り手芸(というか、お母様の寄付した材料を用い、お母様のただ働きによって園の利益にするというアイテム)の材料であるはぎれ、ボタン等は、これまた「買ってでも」そろえておかなくてはなりません。不用品は、しっかり「一人一品以上」なんて書かれるので、お中元のこないような家庭だって、何かしら「不要なタオルセット」なんかを用意しなくちゃあならない。あ、もちろん、古着不可。子供服のリサイクルなんて、もってのほかなのです。雑巾の材料にするタオルだって「新品」に限られるので大変。「これ、雑巾にするわ」なんて言った日には、私の親が嘆きまくりました。 皆さん、これが首都圏の平均的な私立幼稚園と公立小学校に子どもを通わせる平凡なお母さんの悩みです。うーん、「主婦」と「エコロジー」って、案外別物だったんだわ。 ◆「むてきな奥さん」は「倦怠期号(きゅうかんごう)」となった通刊13号のみ在庫があります。読んでみたいという方は「アジャパーwest」発行人・大西までお知らせ下さい。 | |